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2015年 10月 11日
会期後半に展示が少し入れ替えになったそうで、トークイベントもあったので、もう一度見てきました。
トークの出演者の1人は、前に見に行った時に解説をしてくれた方(藤本智士さん)。藤本さんは今回の展覧会のプロデューサーで、秋田県のフリーマガジン「のんびり」の編集長。数年前に偶然、池田修三作品に出会って以来、各地で展覧会を開き、初の画集を出版したりと、精力的に活動しているそう。てっきり秋田の人だと思ってたら、兵庫県の出身らしい。 お相手は、「のんびり」で連載を持ってるイラストレーターの福田利之さん。こちらは大阪の人。関西イントネーションで地元の美術家が語られるのは、何かちょっと不思議な感じ。 30代以上くらいの秋田県民なら、池田修三の作品は秋田相互銀行のカレンダーや通帳などで、きっと一度は目にしているけど、「池田修三」の名前は知らなかったりする。また、身近にありすぎるためにその価値に気づけない部分もある。県外の人にとっては、それがもどかしい思いがあるんだろうな、とつくづく感じました。 藤本さんは、作品やらパネルやらを車に積んで移動したり、会場レイアウトまで自分でやったりして各地で展覧会を開いているそう。それを「使命」とまで語っていて、県民としては頭が下がります。今回の展示にあたっても、池田家で発見された日記を読み込んで、キャリアの浅い時代から円熟期に至る流れを鮮やかに紹介してくれました。 作品の劣化を防ぐためにも記念館を建てるのが夢だそうで、微力ながら何かの形で応援せねば、と思いました。そのためにも何かグッズを買って帰らねば…と思ったけど、欲しいものがなくて断念。画集はもう持ってるし。 今回の作品を収めた図録がないのが本当に残念。ポストカードとかTシャツとかじゃなく、もっとガッツリとしたカタログがあれば即買いなんだけど。今回の展示はストーリーがしっかりしてるし、あまり目に触れない初期作品も多いから、資料的価値という点からも、ぜひ本にしてほしいものです。 11月1日には、池田修三の出身地・にかほ市で、シンポジウムとライブが開かれるそう。藤本さんのほか俳優の佐野史郎らも加わってのトークのほか、佐野史郎のバンドのライブもあるらしい。いろいろ盛り上がってきてるのが嬉しい。 http://www.city.nikaho.akita.jp/administration/detail.html?id=2190
by fujiiymk
| 2015-10-11 22:34
| 雑記
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