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2004年 09月 02日
ポラリスといえば思い浮かぶのが、リバーブの強いギターのアルペジオや、遠くの方でピユーン…、ピユーン…と鳴る電子音、そして、それらがつくり出す、水の中にいるみたいな広がりのある音空間だと思う。今回のアルバムは、そうゆう定型をくずして新しい境地に達した意欲作です。
#1太平洋 珍しく(初めて?)ブラスを導入し、上で書いたようなリバーブの強いギターとは対照的な、ガットギターも取り入れている。歌詞の面では、オノマトペの使い方がちょっとコミカルで、これも新境地。やはりブラスが入っているせいか、エゾで聴いた時とはだいぶ印象が違います。 #2コスモス 眠りを誘うような、繰り返しの多いベースラインが印象的。ギターの音が小さいぶん、ベースとドラムが前に出ている感じ。こうゆうつくりも珍しいのでは? これもブラス入り。 私は今までずっと、音空間に身をひたすようなイメージでポラリスの曲を聴いていたんですけど、#1#2とも、そうゆうのとは違う感じの曲です。うーん、空間を聴くのではなく、リズムを聴いてるみたいな…? 上手く言い表せませんが、今までとは違うな、というのは強く感じます。 #3 Twin Drams はい。そして#3は、いわゆるポラリス的な音空間をさらに突き詰めた感じです。電子音がつくり出す広ーい空間にドラムが遊ぶ。インスト曲だけど、けっこう展開していくので飽きさせません。 #4 あかつき これも新境地。ドラムの坂田さんが作詞作曲、ボーカルもやって、なおかつベースはなし。この人の声、柔らかい感じでいいじゃないですか。曲自体も、ふんわりと柔らかい手触り。もしもベースが入ったら重たい印象になってしまったかな。 #5 コスタリカ イントロのドラムからすでにサンバで、いい感じ。初聴きの時、あまりの楽しさに笑みがこぼれてしかたがなかった。この曲も、ポラリス的音空間からは遠く離れた曲。すべての楽器がひとかたまりに聴こえるような音の配置になってて、ボーカルだけがそのかたまりから浮き出している感じ。これ、夏の野外で聴いてみたいなー。
by fujiiymk
| 2004-09-02 21:50
| ディスクレビュー
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