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2011年 07月 24日
秋田県社会福祉協議会のボラバスに乗って、釜石市で活動してきました。秋田県庁前で乗り込み、横手市で数人の参加者を拾って、途中、高速道路も通りながら釜石へ。
5月21日に大槌町行きのボラバスに乗った時に、釜石は通りがかったことがあるけど、直接被害がなかった地区については、その時よりだいぶ落ち着いてきたような印象。休業中だったかっぱ寿司が再開してて、貸衣装店ではウエディングドレスを展示してましたた。 バスの座席に空きがあったので、釜石駅近くのボラセンで個人参加の5人を急遽乗せて現場に向かう。ちなみに、この日は珍しくマスクを持ってくるのを忘れたけど、ボラセンで貰えました。鉄板入りインソールやゴーグルがない人には、貸し出しもしていた。でも持参するのが大原則。以後注意します。 大槌行きの時は、駅近くの川を渡って北に向かったけど、今回、バスは東南方向の初めて通る道へ。 海側には、柱や屋根だけ残った全壊扱いの家や、一見無事に見えるけど1階部分が壊れきっている家や事務所が立ち並ぶ。車は通るけど、歩く人は見ない。潰れた車がところどころに集められていたり、復旧・復興などまだまだ道半ばと感じさせる。釜石警察署の対岸に、巨大な貨物船が見えた。遠目には、普通に海に浮いているように見えるけど、陸に乗ってしまっていて、解体するしかないらしい。 出発から5時間強で活動場所に到着。南リアス線唐丹駅で降車して、国道45号線と防波堤と川に挟まれた、200㎡くらいの小さな土地に下りる。防波堤は高さ10mくらい? 国道も盛土の上を走っているので、2本の堤に挟まれた帯状の土地、といった感じの場所。 防波堤は無事だったけど、水門の手すりや巻き上げ機(?)が飴細工のようにゆがんでいた。奥には全壊した小学校があって、3階建ての校舎はガラスがなく、壁もなくなっていた。体育館は、屋根を残して鉄骨だけの状態。 今回の作業は、土台だけになった民家の敷地の瓦礫回収。大きな瓦礫はもうないので、乾いた泥に半ば埋まった小さな瓦礫がメーンでした。ガラスの細かい破片は、泥の中だと石と見分けが付かずなかなかやっかい。あと、掘ればいくらでも瓦礫は出てくるので、同じ場所を長時間作業することになり、仕事が進んだ気が全然しない。かなりストイックな作業でした。 大きい物とか重い物とか、汚いものをガッツリと撤去するほうが、正直、充実感があるんだけど…。まあ、そんなコトは言ってられない。幸い気温が低く(予報では最高気温23度)、熱中症の心配があまりないのがありがたかった。ただ、予報では曇りだったけど、時々小雨がパラつく。 今回は分別しながらの回収で、分類はコンクリ、木材、焼き物(瓦、陶器など)、鉄類、その他といった感じ。正直、分別をもっと簡素化して、労力をほかに振り分けたほうが効率的に復興が進むと思うけど…。そこらへん、国が決断してくれないと、末端の県や市町村は従来のルールに従って行動するしかない。どうにかしてほしいところ。 防波堤の向こう。広大な土地に金属類、コンクリ、家電、木材などが分別されて積み上がっている (本来、被災地での写真撮影はモラル違反ですが、誰もいなかったので休憩中に撮影してしまいました。クレームがあれば直ちに削除します)
by fujiiymk
| 2011-07-24 11:33
| 震災・ボランティア
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